水分の調節と同時に尿として老廃物の排泄をするはたらきをもつ腎臓、尿管、膀胱、尿道へと連なる男女共通の尿路の臓器の疾患や、男性特有の前立腺などの男性生殖器を治療します。
対象となる臓器の形態が男性と女性とではかなり異なるため、泌尿器科で扱う疾患には、男性だけの病気と女性に多い病気のそれぞれがあるのが特徴的です。
泌尿器科の診療範囲として疾患は、頻尿に代表する過活動膀胱、夜間頻尿、夜尿症、前立腺肥大症、女性特有の膀胱瘤を含む骨盤臓器脱、間質性膀胱炎、尿道炎、腎盂腎炎(じんうじんえん)、前立腺炎、精巣上体炎の尿路感染症、尿路結石(腎結石、尿管結石、膀胱結石など)、陰嚢水腫(いんのうすいしゅ)、性感染症(クラミジア感染症、淋菌感染症、尖圭コンジローマなど)、精索捻転症、尿路悪性腫瘍(腎細胞がん、腎盂尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、精巣腫瘍)、ED、加齢男性性腺機能低下症などが挙げられます。
◎こんな症状が当てはまります。
- トイレが近い頻尿
- 頻繁に夜中に起きてトイレに行く夜間頻尿
- 尿が漏れてしまう尿失禁
- 排尿に勢いが無い、尿が出にくい、尿が出なくなった、残尿感がある、尿をしてもすっきりしないなどの排尿障害
- 尿をするときに痛みがある排尿時痛
- 尿に血がまじる血尿
- 尿検査で陽性を指摘された尿潜血や尿タンパク
- 尿道や股間の奥(会陰部)に不快感がある会陰部不快感
- 尿道から膿が出る尿道分泌物
- 膀胱炎が治らない、再発するなど
- 精巣など陰嚢内が痛い陰嚢痛
- 夜尿症が続く
- 最近夜の生活の元気がないなど