宇都宮市鶴田町の泌尿器科クリニック

泌尿器科

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せきやま泌尿器科内科クリニック

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泌尿器科疾患について

水分の調節と同時に尿として老廃物の排泄をするはたらきをもつ腎臓、尿管、膀胱、尿道へと連なる男女共通の尿路の臓器の疾患や、男性特有の前立腺などの男性生殖器を治療します。

対象となる臓器の形態が男性と女性とではかなり異なるため、泌尿器科で扱う疾患には、男性だけの病気と女性に多い病気のそれぞれがあるのが特徴的です。

泌尿器科の診療範囲として疾患は、頻尿に代表する過活動膀胱、夜間頻尿、夜尿症、前立腺肥大症、女性特有の膀胱瘤を含む骨盤臓器脱、間質性膀胱炎、尿道炎、腎盂腎炎(じんうじんえん)、前立腺炎、精巣上体炎の尿路感染症、尿路結石(腎結石、尿管結石、膀胱結石など)、陰嚢水腫(いんのうすいしゅ)、性感染症(クラミジア感染症、淋菌感染症、尖圭コンジローマなど)、精索捻転症、尿路悪性腫瘍(腎細胞がん、腎盂尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、精巣腫瘍)、ED、加齢男性性腺機能低下症などが挙げられます。

◎こんな症状が当てはまります。

  • トイレが近い頻尿
  • 頻繁に夜中に起きてトイレに行く夜間頻尿
  • 尿が漏れてしまう尿失禁
  • 排尿に勢いが無い、尿が出にくい、尿が出なくなった、残尿感がある、尿をしてもすっきりしないなどの排尿障害
  • 尿をするときに痛みがある排尿時痛
  • 尿に血がまじる血尿
  • 尿検査で陽性を指摘された尿潜血尿タンパク
  • 尿道や股間の奥(会陰部)に不快感がある会陰部不快感
  • 尿道から膿が出る尿道分泌物
  • 膀胱炎が治らない、再発するなど
  • 精巣など陰嚢内が痛い陰嚢痛
  • 夜尿症が続く
  • 最近夜の生活の元気がないなど

前立腺肥大症

前立腺肥大症とは、膀胱の下にある前立腺が肥大して尿道を圧迫し、排尿障害を来たす病気です。前立腺がんも併発する可能性もあるので平行して検査していきます。

◎前立腺肥大症の主な症状

  • 尿が出にくいことがある
  • 尿を出しても、残尿感がある。
  • 尿をする回数が多い(1日8回以上)
  • 急に尿がしたくなって、我慢出来ないことがある
  • 夜、何度もトイレに行く

健康なときには無意識に済ませていた排尿なのに、これがスムーズにいかなくなることで、日常生活に大きな支障を来たします。

検査は、腹部エコー検査、血液検査、尿検査などがまず行われ、さらに詳しく調べるための検査としては、直腸内指診、尿流量測定、尿道鏡検査、X線検査などがあります。

治療としては、薬物療法、手術療法などが主ですが、手術より負担の少ない治療法として、狭くなった前立腺部尿道に尿道ステントを留置する治療方法などがあります。

前立腺炎

◎前立腺炎の主な症状

  • 会陰部(えいんぶ)の不快感
  • 排尿時排尿後の痛み、鈍痛、排尿困難感
  • 射精時射精後の痛み
  • 精液に血が混じるなど

 

急性(細菌性)前立腺炎

前立腺炎は急性の場合の多くは細菌による感染で、高熱(発熱)や、排尿困難、排尿痛や残尿感、頻尿症状を伴います。

慢性前立腺炎/慢性骨盤疼痛症候群

年齢は20~40代の若い世代に多く見られます。

潜在的な患者様の数は多く、全男性の約5%がこれらの症状を経験していると言われます。検査も前立腺肥大症に準じます。

治療も多種ですが、病状が慢性化することもあり、症状が改善するまでは数ヶ月かかることも少なくありません。

過活動膀胱

回数が多い、トイレに間に合わない、少し失禁してしまったという症状が多い病気です。

検査は、超音波検査、検尿、尿流量検査を行い、患者様には排尿記録を書いていただきます。また、症状が改善しない場合、血尿が遷延する場合は、膀胱がんや間質性膀胱炎の可能性もありますので、膀胱鏡検査など行います。

治療は、行動療法、内服治療をまず行います。当クリニックでは、内服治療困難な患者様にはご相談の上磁気刺激装置治療(磁気刺激装置:TMU-1100 ニコウェーブ 日本光電社製)も考慮して治療します。

対象になる方は、副作用が強く内服治療が継続困難な女性が原則となっています。

2013年に厚生労働省の承認を受けた、尿もれや頻尿、過活動膀胱の患者様への新たな治療法です。

磁気を用いて、骨盤の底の神経を刺激し、尿を我慢する骨盤の筋肉を刺激します。治療中は骨盤の筋肉が刺激されるのを感じることができます。

1回の治療時間は約25分で、着衣のまま、座った状態で治療ができます。基本的には、1週間に2回を限度として、6週間を1クールとして、1年に2クール行っていきます。

効果について、これまで国内外で治療成績報告では、50%以上の方は、日常生活の改善を実感されておりますが、100%の効果が得られるものではありません。
刺激の感じ方には個人差があります。刺激の強さは患者様の様子を見ながら決めていきます。

保険診療ができるのは、施設基準があり

1、5年以上の泌尿器科の経験又は5年以上の産婦人科の経験を有する常勤医が2名以上配置されていること

となっておりますので、当クリニックでは自費診療となります。1回25分 1,000円となります。

◎磁気刺激装置療法ができない患者様

①妊娠中、あるいは、妊娠していると考えられる方

②心臓ベースメーカーを装着している方

③体内(臍部周辺から下肢の間)に金属をいれている方。

(人工膝関節・股関節や、埋め込み型の治療器具を体内留置している方)

などです。

膀胱炎、腎盂腎炎

尿路に細菌が棲みつき、増殖して炎症を起こした状態を尿路感染症と言い、感染場所によって膀胱炎と腎盂腎炎に分類されます。細菌は尿道の出口から侵入することが多く、膀胱に達して膀胱炎を起こします。また、膀胱の細菌が尿管を上に登って腎盂に達し、ここで増殖すると腎盂腎炎を起こします。

治療には、細菌を殺す抗菌薬が投与されます。治療が効くと、症状は3日ほどでよくなりますが、渡された薬はすべて飲み切るようにしましょう。症状が良くなったからといって、途中で薬を中断してしまうと細菌が生き残りやすくなり、再発してしまうことがあります。

神経因性膀胱

尿は膀胱と尿道がうまく連動して働くことによって排泄されます。これらを働かせるためには、大脳から膀胱まで命令を伝える神経がしっかりしていないとうまくいきません。

これらの神経が、脳梗塞、パーキンソン病などにより中枢神経障害を起こしたり、糖尿病、けが(脊髄損傷など)、子宮がんや直腸がん手術の後遺症をしたりして膀胱の知覚の末梢神経障害を起こしたりして、排尿がうまく出来なくなった状態を神経因性膀胱と言います。

放置すると尿路感染や腎機能障害などを引き起こすことも少なくありません。

腎臓や膀胱の機能を評価し、腎機能保持、感染の管理をしていきます。

前立腺がん

前立腺がんは、無症状で前立腺がん検診によりPSA(前立腺特異抗原;前立腺腫瘍マーカー)が高値で指摘されたり、また、排尿障害と併存することも多く、前立腺肥大症の検査で見つかることもあります。

診断には、前立腺腫瘍マーカーであるPSA(前立腺特異抗原)が特に有効で、採血(血液検査)で早期発見出来る可能性が高いがんですので、50歳以上の方には一度は検査をお受けになるよう、お勧めします。

検査は、採血、前立腺MRI、前立腺生検で診断します。

治療は、一般的には、PSA監視療法、根治的前立腺全摘術(開腹やロポット支援)、放射線治療(外照射、組織内照射)、重粒子線治療、ホルモン治療があります。

膀胱がん

症状として最も多いのは目に見える血尿が多く、また、排尿障害、頻尿でも発見されることもあります。

膀胱がんの検査は、超音波検査、膀胱鏡尿道検査、尿細胞診(尿にがん細胞があるかどうかの検査)、また、必要な場合は膀胱MRI検査を行い、多くはこれらの検査で診断が可能です。しかし、これらの検査ではっきり診断できずに、入院検査(膀胱生検)が必要になることもあります。

当クリニックでは軟性膀胱鏡を用い、より痛みの少ない内視鏡で膀胱や尿道を観察していきます。

膀胱がんの外科的な治療には、大きく分けて2つの方法があります。ひとつは、腰椎または全身麻酔をかけて膀胱内視鏡で腫瘍を観察しながらがんを電気メスで切除する方法(経尿道的膀胱腫瘍切除術)と、もうひとつは進行した膀胱がんに対しては全身麻酔下に膀胱を摘出する方法(膀胱全摘除および尿路変更術)です。

腎がん

腎臓の中(腎実質)にできるがんです。以前は腹部症状、血尿、疼痛で見つかることも多かったですが、現在はほとんどが人間ドックや検診超音波検査で見つかることが多いです。

検査は、採血、検尿、超音波検査、CT検査などで診断します。

治療は、根治的腎摘除術(開腹、腹腔鏡)、腎部分切除(開腹、腹腔鏡)、分子標的薬などの抗がん剤治療で治療していきます。

腎盂尿管がん

膀胱がんと同じ種類のがんですが、主だった症状は、血尿、背部痛などがあります。

検査は、採血、検尿、CT検査、尿細胞診、逆行性腎盂尿管造影検査などで診断します。

治療は、腎尿管全摘術や、抗がん剤治療が一般的です。

尿路結石

腎臓で出来た結石が腎臓内や、細い尿管に落下して、急激に閉塞して症状をおこします。結石の大きさや位置によらず激痛となることがあり、発熱、吐き気や嘔吐をともなうこともあります。

結石の診断がついたら、まず痛みを抑えてその後、結石の大きさや位置を検査した上で、治療を検討します。

多くの場合小さい結石の場合は自然排石を促す内服治療で奏功しますが、大きな結石および自然排石が不可能と考えられる結石の場合は、現在は体外衝撃波結石破砕手術(ESWL)やレーザー砕石器などを用いた内視鏡手術で治療することが大部分です。

性行為感染症

性感染症は、性行為によって感染を起こす病気の総称です。

以前は性風俗店などでの不衛生な性行為による感染が多かったのですが、最近は、傾向として不特定のセックスパートナーとの性交渉やセックスの多様化などにより、広まりを見せています。

また、風邪のように喉が痛い(咽頭炎)などの症状で性感染症が発見されるケースも見られるようになり病状は多様化しています。

代表的な性感染症は、淋病、クラミジア感染症(非淋菌性尿道炎)、梅毒、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、カンジダによる包皮炎、毛ジラミ症、エイズなどです。思い当たる節のある方や、パートナーが性感染症にかかっている方は早めに専門医の検査と適切な治療を受けることが早期治癒への大事な一歩です。

たんぱく尿

たんぱく尿の原因としては、腎臓障害によるなどの腎臓に限局した炎症によるものと、糖尿病、膠原病、高血圧など全身の病気の一部として腎臓に障害が起きる場合などがあります。

検査は、超音波検査、採血、検尿、腎生検などで行います。

それぞれ治療法が異なりますので正確な診断が必要になります。

ED(勃起機能障害)

ちょっと力がなくなったなと感じませんか?EDの関連する原因として、糖尿病、喫煙、高血圧、ストレスなど様々な原因があります。

最近、高血圧を持っている患者様のうち60%程度EDを認める報告や、逆にEDの症状を持っている方は、心筋梗塞の予備軍になりやすいと言われています。

このようにEDは、全身疾患として考え、全身検索し、EDの治療を行っていきます。

EDの治療は自費診療となります。

加齢男性性腺機能低下症候群

加齢に伴う男性ホルモン(テストステロン)の低下によって引き起こされる症状のことをいいます。発症年齢は50歳前後が多く、40歳代からも症状が出る方もいらっしゃいます。

健康な男性のテストステロンの量は10代前半から急激に増え始め、20歳前後をピークにその後は、徐々に低下します。何らかの原因でテストステロンが急激に減少すると、体内のホルモンバランスが崩れ、身体症状が表れます。

「年のせい」にしてしまいがちな男性更年期障害の症状。その症状は多彩です。身体症状も精神症状、男性機能にも出現します。

身体症状は、睡眠障害、ほてり、疲労感などの全身症状、精神症状としは、抑うつ、いら立ち、不安感など、また、男性機能に関しては性欲の低下や勃起不全(ED)などの症状が挙げられます。

男性更年期障害は、テストステロンが低くなることより心筋便塞、脳梗塞などの心血管病のリスクが高くなる可能性も指摘されています。また、糖代謝、脂質代謝などメタボリック症候群にも強く関連していると言われています。

検査は採血、診察、質問票などで評価し、治療はテストステロン値が低い場合は、必要に応じてテストステロン補充療法を行います。